白い歯は、ハロー効果を期待できます
2025年10月24日(金)
ビジネスの交渉やプレゼンテーション、また、プライベートシーンでは、新しいパートナーとの出会いにおいて、”第一印象”が成否を決める大きな要素なのはよく知られているところです。
人が第一印象を決める要素の割合

ここでダントツ1位の視覚情報とは、「外見や表情など」を指します。
明るい表情といえば、もちろん”笑顔”ですよね😁
白い歯がのぞく、さわやかな笑顔でイメージアップをはかり、さらに歯を見せて笑うことで、相手に心を開いている印象を与え、安心感を得られます。
良い第一印象はもうひとつ、ハロー効果を期待できます。
これは最初の良い印象が、その人の他の能力や性格まで「素晴らしいだろう」と無意識に肯定的に評価される心理現象です。
ちなみに、ハロー効果(=後光効果) の
ハロー(Hello)=こんにちは、ではなく、
ヘイロー(Halo)=後光(後光の差す)の意味です。
ハロー効果の真逆を ホーン効果といいます。ホーン(Horn)=(悪魔の角だそうです)
強面で人相が悪いだけで、どんなに誠意ある思いやりあふれるマインドの持ち主だとしても、協調性がなさそう、信頼できなさそう‥と誤解されるのは、あまりに勿体ないと思うのです。
自信あふれる信頼できそうなイメージ作りには、「白い歯」が有効です。
最近、「大事な商談の前に上司から歯を白くしてくるように言われた」と、ご来院される方がいらっしゃいました。
ビジネスマンにとってのホワイトニングのメリットは、自信を与えて笑顔や話し方に積極性をもたらし、口元を気にせず話すことで、円滑なコミュニケーションを促します。
また、”アンチエイジング効果”も期待できるため、ベテラン、シニア層のビジネスパーソンの需要が増えてきています。
百寿の歯科治療
2025年10月17日(金)
ご縁があって100歳の方(素敵なマダムです。)の歯の治療をさせていただきました。
歯医者としてはなかなかできない貴重な体験です。
正確には満99歳と364日目(お誕生日の前日)のご来院です。
時々歯が痛いとおっしゃって大好きなお肉に手を付けないこともある、とのことでお付き添いの方とご一緒にいらっしゃいました。
かかりつけの内科の先生から局所麻酔OKの承諾もいただいて、
無事に麻酔を使ってのムシ歯治療とお口の中全体のクリーニングもさせていただくことが出来ました。
治療の翌日には大勢の皆様ーご家族はもちろん、師と仰ぐ方達、ファンを自称する皆さん等々ーに囲まれて
100回目のバースデイのご馳走を楽しまれたとのご報告をいただきました。
こういうのは本当に歯医者冥利に尽きます!
むしろお礼を言わせていただくのはこちらの方です。
良く知られることですが
お元気なシニアはとにかくよく召し上がる方が多いようです。
お肉大好き、毎日晩酌にワインなんて方も…..
健康を考えた食事といえば
栄養価の高いもの、繊維質豊富な食材,低GI、低脂肪高たんぱく、塩分控えめ、糖の吸収を抑える成分……ets
なんですが
これらを(多少?)無視しても、好きなものを美味しく、楽しく食べること
このことも大切だと思わされます。
だから、
やっぱり皆さま「歯は大切にしてくださいね!」
歯医者は、 少なくともわたしは、
「おかげで噛めるようになったよ」の言葉が聞きたくて仕事をしているのです。
抗加齢医学会に参加してきました
2025年7月11日(金)
抗加齢医学会専門医の資格を取って以来、
毎年場所を変えて開催される総会は、ほぼ全て参加しています。
以前は、アンチエイジング=若返りのイメージでしたが、
最近は「健康寿命を延ばすこと」いわゆる健康に齢をとることを共通テーマにしていて、
医療・介護・美容やいわゆる「健康産業」に関わる様々な職種のプロフェッショナルのお話が聞ける貴重な機会です。
まだ臨床応用されていないと実現しない画期的な最新の研究や、
他の科のドクターの注目の最新医療の取り組みなど…ワクワクする話題満載で、
頭のリフレッシュとモチベーションアップにも繋がります。
前回のブログでもご紹介した、MA-Tの開発者のお1人、大阪大学 大学院教授の阪井丘芳先生にお会いできてツーショットを撮っていただきました。
セッションで阪井先生がお話しされていた開発秘話の、試行錯誤を繰り返していた時期に、大学教授という肩書を隠して(ご本人は、あえて明かさずに…とおっしゃっていましたが)、介護施設へ歯科医としてアルバイトに行き、看護師や介護士さんから、現場の生の声を聞いて開発に役立てた、というエピソードにはとても感動しています。
それと、もうひとつのお楽しみは、
1年に1度しか会うことのない顔見知りに再会することです。
多くは同時期に専門医の資格試験を受けた、いわば「同期生」で居住地や職種に関係なく今でも親しくさせていただいて、毎回ならではのグルメ体験が恒例!
今回はもちろん大阪「食い倒れ」ですから、メンバー1人のおすすめの串揚げ屋さん(北新地の迷路のような通りの先に忽然と現れた)で、この時ばかりは糖・脂を気にせず、思う存分「美味しいね」を連発しました。
来年の開催地は横浜…
どこか 美味しいところ 捜さなくちゃ!
今年は大阪でした🚄


大阪大学 大学院教授の阪井丘芳先生 と

あなたの知覚過敏の原因は”TCH”かもしれません。
2025年6月2日(月)
冷たいもので歯がしみる辛い知覚過敏の原因は、長時間スマホやPC操作をすることにも大きく関係します。
前屈みの姿勢を続けると上下の歯が接触してる状態、TCH(歯列接触癖)になりやすいのです。
安静時、食事や会話をしていないリラックス状態では唇は閉じていても上下の歯の間に2~3ミリのすき間があるのが理想的です。
なぜなら顎は顎関節にぶら下がっているだけなので筋肉に力が入ってなければ、上下の歯がかみ合っていないのが自然な状態だからです。
食事や会話で必要な時だけ上下の歯が接触する時間は、一日トータルで10~12分程度と言われています。
不必要に上下の歯が接触し続けると、歯を支える歯根膜(歯と、歯の周囲の骨の間にある繊細な繊維状の膜)が押され続けることで貧血状態になってしまうので、嚙み合わせの違和感や知覚過敏などの感覚異常を引き起こすと考えられます。
結果、虫歯ではないのに固いものを噛むと痛かったり冷たい飲み物でキーン!となったりしてしまうわけです。
困ったことにTCH は痛みを伴わないため気付きにくいということもありますが、ご自身でチェックしてみる方法もあります。
10分おきにタイマーをセットして、タイマーが鳴った時に自分の歯が接触してるか離れているかをチェック、
これを10回くらい行い、10 回近く接触していたらTCHの可能性は高いということになります。
ご自身の状態を把握できたら、改善策に取り組みましょう。
🤩 歯が接触してるしてるか確認することを意識して、仕事や家事の合間など歯の接触に気付いたら深呼吸をする
これを習慣化するために繰り返すことで、理想の状態を身体が記憶することがねらいです。
🤩 「歯を離す」、「リラックス」などと書いたメモや付箋を目につく場所にたくさん貼って、見るたびに確認する
ように促す。
などの方法が一般的なようですが、
私のおススメは「笑顔」、スマイル=(^o^)です!
笑顔を作ってみてください。
上下の歯は離れていますよね。
逆に怒った顔の絵文字はほとんど口はへの字になっています。(食いしばってる~)
歯を食いしばって頑張る、のはむしろ逆効果でスポーツの世界でも嚙みしめない方がパフォーマンスが上がる場合
が多いようです。
たとえ作り笑顔でも、インドの笑いヨガのように実際に声を出して笑わなくても、
笑顔には身体にも心にも良い影響がたくさんあります。
ストレスの軽減、免疫力アップ、脳の活性化、その上人間関係の改善にも繋がります。
良いことずくめです。
というわけで、食いしばるのはやめてにこやかに、方の力を抜いて深い呼吸を心掛けて
ストレスフルな日常をちょっとハッピーに過ごせたらいいなあと思っています。
若い人感覚をキープする
2025年5月15日(木)
「若さ」を測るモノサシ?要素?は、
見た目、しぐさ、運動能力(駅の階段駆け上がれるとかランニングしてますとか)はもちろんですが、
聴覚、視覚、嗅覚、味覚といった「感覚」も大きな要素だと思います。
スマホの文字を少ーし大きめにしなきゃいけなかったり(老眼)、
混雑した居酒屋さんで隣との会話が大変(難聴)、という時に年齢を実感しますが、
嗅覚が鈍るのも困りものです。
気が付かないうちに「加齢臭」を発してたら、と心配になったりもします。
(前回、口臭ケアもお話ししましたが)
難聴は認知症の最大のリスクだそうですが、そこまでいかないまでも
嗅覚も、QOLを維持するのには大切な機能です。(嗅覚をトレーニングするキットというのもあります。)
季節の花の香りに気づいたり、コーヒーやワインの良い香りを愉しんだり、
香りや匂いに無頓着にはなりたくない、と思うのです。
良好な人間関係を保つうえでも嗅覚の精度は落としたくないですね。
と同時に、自分では「体臭」や「加齢臭」は分かりにくいので予防策も調べてみました。
加齢臭というとおじさん臭のイメージですが、女性ホルモンの減少とも関連するので40代以上の女性も要注意なのです。
簡単なセルフチェックの方法は検索すると出てきますのでこっそり確認しておいた方が良いかもしれません。
そもそも加齢臭の臭いの元は毛穴から出る”酸化した皮脂”なので、
① 定期的な運動 代謝をアップして汗をかき、臭いの原因の皮脂・老廃物をきちんと排出
② 食生活 動物性脂肪や揚げ物の取り過ぎはNG 抗酸化作用のある果実や発酵食品で胃腸を整える
③ 全身をきれいに洗う 頭皮もお口の中も隅々まで
④ 衣類、寝具を清潔に
ということに気を配れば、知らない間に周囲の視線が冷たくなっていた、なんて事態にはならないで済みそうです。
最近は体臭対策をアピールする制汗剤や、衣類用の良い香りの柔軟剤を使う方も多いようですが、
塗香という粉末状のお香を”和製フレグランス”として用いる、というのに惹かれています。
元々はお寺の参拝の時などに身を清めるとか邪気を遠ざけるために、手の平に塗り込んで使うものなのですが
穏やかで奥ゆかしい香りは周囲に不快感を与えず、気持ちを切り替えたいシーンにも使えるので、
香りをを主張するいわゆる”香水”は賛否両論ある日本社会では便利かと思います。
ご参考までに”におい”に関するアンケート調査の結果をご紹介します。



